SUBLINEとkintoneを連携すると、kintoneの顧客情報とSUBLINEの電話業務がつながり、「かける・受ける・記録する」が一気通貫になります。このマニュアルは、連携の設定手順を最初から最後まで通しで説明します。
この連携でできる3つのこと
- 電話帳同期:kintoneの顧客アプリをSUBLINEアプリの電話帳(「kintone」タブ)に取り込み、そのままワンタップ発信。同期は kintone→SUBLINE の一方向。
- 着信名の表示:着信時、発信者番号をkintone電話帳と自動突合し、相手の氏名・会社名を着信画面に表示(サーバ側で自動)。
- 通話履歴の自動記録:通話終了後、SUBLINEの通話履歴(録音の再生URL含む)をkintoneの通話履歴アプリへ自動登録。
kintoneの顧客画面の電話番号をタップして発信する「発信リンクプラグイン」は別記事をご覧ください。
ご利用の前提条件
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| kintone | スタンダードコース以上(APIトークン/プラグインを利用できるコース) |
| kintoneの権限 | 連携用アプリを作成・設定できるアプリ管理権限、APIトークン発行権限 |
| SUBLINE | ご契約済み。利用者端末にSUBLINEアプリがインストール・ログイン済み |
| SUBLINEの権限 | コントロールパネルの管理者(外部連携管理を設定できるアカウント) |
設定の全体の流れ
- 事前準備:kintone側に連携用アプリ(顧客マスタ・通話履歴)とAPIトークンを用意
- STEP 1:SUBLINE管理画面(外部連携管理 › kintone連携)でkintoneに接続
- STEP 2:電話帳同期を設定
- STEP 3:通話履歴の記録を設定
事前準備:kintone側の連携用アプリを用意する
kintone側に 2つのアプリ を用意します。役割を分けるのがポイントです。
| アプリ | 役割 | SUBLINEとの関係 |
|---|---|---|
| 顧客マスタアプリ(電話帳) | 顧客・取引先の名簿(マスターデータ) | SUBLINEが読み取り(電話帳同期・着信突合) |
| 通話履歴アプリ | 通話ログの蓄積(トランザクション) | SUBLINEが書き込み(通話終了後に記録) |
なぜ2つに分けるのか:通話履歴を顧客アプリのサブテーブル/複数行文字列に書き足すと、kintoneの行数・フィールド上限でソート・集計・検索ができず破綻します。通話履歴は別アプリに貯め、ルックアップと関連レコード一覧で顧客に紐付けるのがkintone公式も推奨する設計です。
いちばん簡単:アプリテンプレートを読み込む(推奨)
必要な2アプリ(顧客マスタ+通話履歴・ルックアップ/関連レコード一覧・発信ボタンのカスタマイズ入り)を、テンプレート(ZIP)として配布しています。手作業でフィールドを作らずに導入できます。 1. テンプレートをダウンロード: - https://files.subline.jp/plugin/kintone-call/subline-kintone-template-latest.zip 2. kintone:システム管理 → アプリテンプレート → 「読み込む」でZIPを選択。 3. テンプレートから「顧客マスタ(SUBLINE電話帳)」「通話履歴(SUBLINE)」を作成。 4. 読み込み後の必須設定: - 各アプリで APIトークンを発行(下記「3. APIトークンを発行する」)。※テンプレートにトークンは含まれません。 - ルックアップの参照先を確認(通話履歴の「顧客」ルックアップが顧客マスタを指しているか)。ずれていれば選び直して保存。
テンプレートを使う場合は、下の「1. 顧客マスタアプリ」「2. 通話履歴アプリ」を一から作る手順は不要です(フィールド構成の参考として残しています)。手動で作りたい場合のみ以下を参照してください。
1. 顧客マスタアプリ(電話帳)
| 表示名(例) | 種別 | フィールドコード(例) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 会社名 | 文字列(1行) | company |
|
| 姓 | 文字列(1行) | last_name |
必須 |
| 名 | 文字列(1行) | first_name |
|
| 姓(カナ) | 文字列(1行) | last_name_kana |
索引・並び順 |
| 名(カナ) | 文字列(1行) | first_name_kana |
|
| 部署 | 文字列(1行) | department |
|
| 住所 | 文字列(1行)等 | address |
|
| 電話番号 | 文字列(1行) | tel |
重複禁止をON。着信突合の検索キー |
| 携帯番号 | 文字列(1行) | mobile |
複数フィールド可 |
| メール | 文字列/リンク | email |
|
| 通話履歴 | 関連レコード一覧 | call_logs |
下記2-2で設定 |
- 電話番号は重複禁止にすると二重登録を防げ、突合精度も上がります。
- 電話番号はハイフンあり/なしどちらでも可(SUBLINE側で数字のみに正規化して突合)。複数フィールド可。
2. 通話履歴アプリ
| 表示名(例) | 種別 | フィールドコード(例) | 用途 |
|---|---|---|---|
| 通話日時 | 日時 | call_datetime |
開始日時 |
| 種別 | ドロップダウン | direction |
着信/発信 |
| ステータス | ドロップダウン | call_status |
応答/不在 等 |
| 相手番号 | 文字列(1行) | partner_tel |
発信元/先の番号 |
| 相手名 | 文字列(1行) | partner_name |
突合で判明した名前 |
| 会社名 | 文字列(1行) | partner_company |
同上 |
| 担当者 | 文字列/ユーザー選択 | operator |
SUBLINE番号の担当者 |
| 通話秒数 | 数値 | duration |
通話時間(秒) |
| 録音URL | リンク(URL) | rec_url |
録音の再生用URL |
| 顧客 | ルックアップ | customer |
顧客マスタを参照 |
録音の実体はSUBLINE側で保持し、kintoneには再生用URLのみ連携(容量を圧迫しません)。
2-1. ルックアップ(顧客への紐付け)
「顧客」フィールド(ルックアップ)で、関連付けるアプリ=顧客マスタ、コピー元のキー=顧客マスタの電話番号(tel) を設定します(=相手番号でひも付け)。
注意:ルックアップは登録時に値をコピーする仕組みで、後から顧客マスタを編集しても自動追従しません(kintone仕様)。
2-2. 顧客マスタに「関連レコード一覧」
顧客マスタの「通話履歴(call_logs)」で、参照アプリ=通話履歴アプリ、表示条件=顧客マスタのtel = 通話履歴のpartner_tel を設定。顧客レコードを開くと、その顧客の通話履歴が一覧表示されます。
3. APIトークンを発行する
各アプリの「アプリの設定 › APIトークン」で発行します。
| アプリ | 必要な権限 | 用途 |
|---|---|---|
| 顧客マスタアプリ | レコード閲覧 | 電話帳同期・着信突合 |
| 通話履歴アプリ | レコード追加+レコード閲覧 | 通話履歴の登録(+二重登録チェック) |
ルックアップ利用時の注意:通話履歴アプリのトークンだけでは参照先(顧客マスタ)を読めずレコード追加に失敗することがあります。SUBLINE側の接続設定に両アプリのトークンを登録してください(SUBLINEがトークンを束ねて権限を満たします)。 トークン発行・変更後は必ずアプリの「変更を保存(運用反映)」を実行してください。
STEP 1. SUBLINEとkintoneを接続する(認証情報の登録)
コントロールパネルの「外部連携管理」タブ →「kintone連携」を開きます。設定は1ページに STEP1〜3が並びます。
左メニューの「共通設定 › API設定」は別物です(SUBLINE自身のAPIキー/アクセストークン。外部システムや発信リンクプラグインがSUBLINEを呼ぶ鍵)。
1. kintoneのログイン情報を入力
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| サブドメイン | https://◯◯◯.cybozu.com の ◯◯◯(.cybozu.comは省略可) |
| kintoneログイン名 | 例:you@example.co.jp |
| パスワード | kintoneのログインパスワード |
ログイン情報は「アプリ一覧を取得」に使います(kintone仕様上、一覧はAPIトークンでは取得不可)。パスワードは暗号化保存され、以降は「保存済み」表示で再入力不要(変更時のみ)。
2. アプリ一覧を取得 → 連携アプリ・APIトークンを登録
- 「アプリ一覧を取得」でアプリ一覧を読み込む。
- 連携アプリ(顧客マスタ、必要なら通話履歴)を選び、APIトークン(事前準備で発行)を入力。
- 「+ アプリを追加」で複数アプリぶん追加(※ルックアップのため両方のトークンを登録)。
- ページ下部の「この内容で保存」で保存。
STEP 2. 電話帳同期の設定と使い方
「kintone連携設定」ページの STEP 2. 電話帳の同期。
1. 取込元アプリを選んで項目を取得
取込元に顧客マスタアプリを選び、「項目を取得」を押すとkintoneフィールドが読み込まれます(出ない場合はAPIトークンのレコード閲覧権限を確認)。
2. 項目を割り当てる(マッピング)
| SUBLINEの項目 | 割り当てるkintoneフィールド(例) | 補足 |
|---|---|---|
| 会社名 | company |
|
| 姓 | last_name |
必須 |
| 名 | first_name |
|
| 姓(カナ)/名(カナ) | last_name_kana / first_name_kana |
並び順・索引 |
| 部署 | department |
|
| 住所 | address |
|
| 電話番号 | tel(+mobile等) |
複数割り当て可 |
| メール | email |
- 「自動割り当て」でフィールドコード一致を自動マッピング(後で手動調整可)。
3. 同期スケジュールと「今すぐ同期」
- 同期スケジュール:指定時刻に1日1回自動同期(kintone→SUBLINEの一方向)。
- 今すぐ同期:即時実行し、結果(新規◯/更新◯/削除◯件)を表示。
- kintone側の追加・更新・削除が反映されます。SUBLINE側で編集してもkintoneには書き戻しません。
4. アプリでの見え方・着信名
- 電話帳に「kintone」タブ(ラベル=取込元アプリ名)が追加、一覧からそのまま発信。標準の「クラウド電話帳」も切り替えで利用可。
- 着信時、発信者番号をkintone電話帳と自動突合して氏名・会社名を表示(サーバ自動・操作不要)。未登録番号は番号のまま/非通知は「非通知」。
STEP 3. 通話履歴をkintoneに自動記録する
「kintone連携設定」ページの STEP 3. 通話履歴の記録。着信・発信の通話履歴を、条件に応じてkintoneアプリへ自動記録します。
1. 記録先アプリと項目の割り当て
| SUBLINEの通話情報 | 割り当てるkintoneフィールド(例) |
|---|---|
| 通話日時 | call_datetime |
| 種別(着信/発信) | direction |
| ステータス(応答/不在等) | call_status |
| 相手番号 | partner_tel |
| 相手名・会社名 | partner_name / partner_company |
| 担当者 | operator |
| 通話秒数 | duration |
| 録音の再生URL | rec_url |
「顧客」ルックアップにより、記録は相手番号で顧客マスタに紐付きます。
2. 記録する通話の条件
| 条件の例 | 意味 |
|---|---|
| 着信 / 応答 | 着信で応答できた通話だけ記録 |
| 着信 / 不在 | 不在着信だけ記録(フォロー漏れ防止) |
| 発信 | 発信の通話を記録 |
| 録音の有無 | 録音ありだけ記録 等 |
| 対象番号・タグ | 特定のSUBLINE番号・タグに絞る |
条件は複数併用できます。
3. プライバシー/二重登録・確認
- 電話帳(顧客マスタ)に登録のある相手のみ記録(未登録番号は連携しない)。
- 同じ通話を二重登録しません。記録はSUBLINE→kintoneの一方向。
- 記録先の通話履歴アプリにレコード追加(録音URLで再生)。顧客マスタの「関連レコード一覧」にその顧客の通話履歴が並びます。
困ったときは(トラブルシューティング)
| 症状 | 確認ポイント |
|---|---|
| 「アプリ一覧を取得」でエラー | サブドメイン/ログイン/パスワード、ユーザーのアプリ閲覧権限 |
| 項目が取得できない | APIトークン、kintoneで「変更を保存(運用反映)」、ルックアップは両トークン登録 |
| 電話帳に何も出ない | 必須(姓)の割り当て、「今すぐ同期」の件数、顧客マスタトークンの閲覧権限 |
| 着信で名前が出ない | その番号がkintone電話帳に登録されているか(表記ゆれは自動正規化、全く別番号は突合しない) |
| 通話履歴が記録されない | 通話履歴トークンの追加権限、相手が顧客マスタ登録済みか(未登録は対象外) |
| 「入力内容が正しくありません」等 | ルックアップの参照先・キー、両トークン登録 |
| 録音URLが空 | 録音が有効な通話か(録音確定後に付与) |
お問い合わせ
ご不明な点は、SUBLINEサポート窓口(https://help.subline.jp/hc/ja/requests/new )までご連絡ください。